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採用情報の補足


2017年3月1日更新: プロマネ募集を終了、雇用形態、評価制度、給与を修正
2016年6月2日更新: 勤務地を高田馬場に更新しました。
2016年2月12日更新:裁量労働制を廃止、フレックスタイム制+固定残業制に変更しました。

こんにちは。代表の住岡です。

現在弊社が行っている求人について、よくお問い合わせをいただくので
ここに補足としてまとめておきます。求人情報からもリンクを貼ります。

まずは、求人情報に書かれていることを上から順に補足していきます。

募集職種:キャラクターアニメーター

モーションデザイナーと3DCGアニメーターの2種あります。名刺にどちらかの肩書が付きます。弊社では肩書をとても大切にしています。肩書で何を目的としているか、会社は従業員に何を期待しているのかをハッキリとさせ、仕事にプライドを持つ手助けになると考えているからです。

モーションデザイナーとは、ゲームモーションデザイナーのことで、どのカメラアングルからにでも対応できるようにキャラクター全体の動きをデザイン、制作していきます。主にアクション制作がメインですが、フェイシャルやイベントシーン、カメラワークやリギングも行います。カメラに対する絵作りというよりは、動きそのものを制作するのをメイン業務とします。ゲームの操作性や気持ち良さを考慮するのも仕事のうちです。秒間30~60コマ、1秒から数秒程度の短い動きを制作することが多いです。

3DCGアニメーターは、3DCGを用いた映像制作を行います。カメラワークと同時に、そのフレーム、カットに合うようにキャラクターに演技をさせます。キャラクターに命を与えることがより強く求められます。カメラに対してのレイアウトを前提とするので、バストショットのように上半身だけ動かすなど必ずしも体全体のモーションを作る必要はありません。また必要であればカメラの見えないところでウソをついても構いません。仕事はカットやショットごとに与えられます。秒間24~30コマで制作、数十秒の長尺のカットを任せられることもあります。

簡単にいうと
・モーションデザイナーは「ゲーム、アクション」
・3DCGは「映像制作、アクティング」

肩書こそ違いますが、モーションデザイナーであっても3DCGアニメーターとしての仕事をしなければいけない時がありますし、その逆もしかりです。評価的に何ら差異はありません。得意不得意が顕著にでるので肩書を分けています。どちらを伸ばしていきたいか。肩書は自分で選べます。

人員は常に足りていませんが、だれでも良いわけではありません、技術職なのでターゲットは非常に狭いです。求める人物像については後述しますが、一言で言うと「モーション、アニメーション作りに夢中な人」「才能のある人」の両方を兼ね備えた人を欲しています。見極めを間違えると双方が苦しい思いをする仕事です。評価は非常に慎重に行っています。採用率は10%前後です。

募集職種:リード3DCGモデラー

弊社はモデリングの依頼もあるので、モデリング業務の進出を狙っての求人ですがまったく応募がありません。それもそのはず、この会社には仕事を教えてくれる先輩モデラーはいないのです。最初の1人は必然的にモデリング部の全権力を握らされることになるわけですから、そのプレッシャーたるや半端ではありません。またそれに見合った特別な報酬も明示していません。広告での応募もしていません。積極性が感じられないのでさらに不安になるわけです。事実、そこまで積極的に募集しているわけではなく、「縁があればいいなー」という棚ぼたの精神で募集しているのですから。対象となる人物像は、おそらくこんな感じではないでしょうか。

・「自分のモデリングチームを作りたい」
・「独立前の練習として利用してやる」
・「家が近い」

勤務地

大都会東京のド真ん中「高田馬場」です。最寄り駅は、JR山手線、東西線「高田馬場駅」、徒歩2分くらいです。高田馬場といえば早稲田大学が有名ですね。入居しているビルは、駅すぐの「さかえ通り」という賑やかな通りの先にある三角のビル。その名も「ベルフィービル」。築27年ですが、有名な建築家がデザインしたとかで、立派なビルみたいです。

応募資格

「18歳~40歳までの男女。非喫煙者であること。 アニメーターは新卒、中途問わず、モデラーとプロマネは経験者のみ。」とあります。特筆すべきは非喫煙者でしょうか。東京本社ではタバコを吸う人が1人もいないので、もうこれはこのまま突き進もうということにしました。これで当社はタバコにまつわる様々な問題に取り組む必要がなくなりました。

アニメーターは実力があれば新卒中途問いませんが、リードモデラーは経験がものをいう部分もありますので経験者限定にしています。経験といってもリーダーの経験ではなくモデラーとしての経験です。

年齢についての質問も多いです。「この仕事は実力があれば年齢は関係ない。」とよく聞きます。表面的にはそのとおりですが、実力と年齢には深い関係があると僕は思います。将来性、プライド、生活費、家族、成長率、頭の柔らかさなどなど考慮しなければいけないことはたくさんあります。当社ではLv40の人にLv18の新卒と同じ給料を支払うつもりはありません。Lv40に見合った報酬を支払い、Lv40に見合った成果を見せてほしいと思っています。Lv41以上についてはもはや憧れの存在であってほしいと思っています。年齢についての質問について「人生経験(年齢)にふさわしい実力を」と伝えています。

雇用形態

6ヶ月の契約社員です。ただしお試しで採用する場合は3ヶ月間の契約を事前に提示する可能性があります。6ヶ月以後は正社員転換となりますが、それまでの成果が芳しくない場合は6ヶ月の契約をもって雇用契約を終了することがあります。向き不向きの強い職業なのでこのような契約にしています。プロジェクトごとの契約というわけではありません。正社員と契約社員の待遇の差はありません。

基本給与

「段階評価制度により決定、新卒初任給は月額21万円(基本給+残業手当)を想定しています。」とあります。評価制度については次の項目で詳しく解説するとして、ここでは新卒初任給について詳しく補足しておきます。内訳は基本給16万円に残業手当として5万円が追加されたものです。当社の最低月額給料が月額21万円ですから、ほとんどの人がここからのスタートになります。もちろん中途採用で実力があるのであれば実力に見合った初任給からのスタートにはなります。と、いってもせいぜい3万~6万円のプラスです。自信のある人ほどガックリするでしょう。残念ですが経歴だけの人や、自分を過大評価している人もいますので、最初の給料は慎重に評価をしています。一度上げたらそう安々と下げることはできませんし。でも、前向きに考えると、会社に入る前にもらった評価よりも、会社に入ってから得た評価のほうが本物となるのではないでしょうか。きちんと精査した正当な評価という意味です。

評価制度

段階評価制度を採用しています。(参照:人事評価尺度基準)
段階評価制度の導入の目的は次のとおり

1.社員に期待する役割・能力の明確化により、評価・処遇を公平に行うため。
2.社員に期待する役割・能力の明確化により、社員の成長目標を明確にするため。

段階はLv1~Lv9まであります。記載されている金額は基本給+固定残業代です。
昔は等級って呼び方をしていたのですが、最近の日本語では、星の明るさの意味で捉える人が多いので、
Lvに変更しました。

Lv 月給 称号 説明
Lv1 21万 しろうと 新卒。戦力外。試験採用。実力の未知数な経験者。
Lv2 24万 みならい 将来性有り 雑用と簡単なアニメーションを作れる
Lv3 27万 しゅぎょう中 戦力 先輩の指導を受けながら担当の仕事を行う。
Lv4 30万 いっぱし 即戦力 独力で担当業務を完遂。後輩に指導する
Lv5 33万 べてらん 難しい仕事も独力で完成。人を育てる。
Lv6 36万 すごうで 非公開
Lv7 39万 たつじん 非公開
Lv8 42万 れじぇんど 非公開
Lv9 45万 ごっど 非公開

詳細は割愛しますが、評価者(主に社長)は次の割合を意識して評価しています。

  • スペシャリスト能力(50%)
    主にアニメーションの実力のこと。年1回の実力テストと、業務中に完成させたモーションのクオリティーを見て決める。アニメーションに従事しないものはその肩書きの能力が評価対象となる。
  • 総合評価(30%)
    積極性、将来性、クライアントへの対応、仕事の質、スピード、売り上げ、指導力など。スペシャリスト以外の総合的な評価
  • 勤続年数 (20%)
    在籍している時間が長いほど評価される。

毎年3月に1回、4時間~8時間かけて、アニメーションの実力テストを行って評価の参考にしています。どういったテストかは試験開始とともに発表されます。現在までは、コースボール、ハンマーの持ち上げと振りおろし、パンチ、キック、剣を抜くなどを行っています。

さて、最近出来たルールで特筆すべきことがあります。それは「Lv1の状態が半年続くと契約終了となる」です。Lv1とはつまり研修生状態であり、単独では利益を出せず、ただひたすら先輩の元で勉強している状態です。ハッキリ言えば足手まといですが、人材を発掘するには必要な過程であり、誰もが通る道です。ただし、この状態が長く続くことは会社にとっても当人にとっても不幸です。どこかで見極めが必要になります。そこで当社は今後入社するLv1の人には契約終了条件を予め伝えるようにしています。

勤務時間

多くのスタッフは10時前には出社し、20時頃に帰宅しています。合計10時間、うち1時間休憩時間があるので、実働9時間ということになります。当社設立当初は7時出勤でしたが、いろいろな事情から1年ほど前に10時~16時のフレックスタイムとなりました。残業は1日平均2時間まで、ひと月40時間までです。それ以上は禁止です。なぜ禁止なのかは諸手当の項目で記述します。もちろん遅くまで残る人もいます。ただし22時までです。それ以上は深夜割増料金がでるので「管理面倒上」禁止です。業界でいうところの徹夜ですがほぼ皆無です。ほぼというのは、飲みの後に帰れなくなって会社で一晩過ごしたとか、社長が若い頃に無茶をしたとかのことで、ほとんどのスタッフは徹夜を一度も体験していません。タフになりたい!という人には当社は向いていないかもしれませんね。昼休みは12時~13時ですが、自分で自由にシフトして良いです。散歩も昼寝も自由です。時間に対して対価を払っているわけではなく、期待しているのは成果ですので各自の裁量にお任せしております。この業界であれば普通ですね。

休日

土日祝日は普通に休みです。勉強のために来るのは自由です。もちろん出勤扱いにはなりませんけど。盆と正月休みは一般的な日数で休めます。有給休暇は法律どおり入社半年で10日、1年半11日、2年半12日、3年半14日、4年半16日、5年半18日、6年半20日と与えられます。有給の時効は2年まで。取得したら2年以内に使い切るのがベストです。段階評価レベルの低い人ほど全部使い、管理職になると使いきらない・・というか使い切れないようです。買い取りはしていません。

諸手当

社会保険、労働保険完備!!とかドヤ顔で書いていますが、企業は絶対に加入しなければいけないので普通です。逆に社会保険なしで雇い入れるのは法律違反なのでまずいですよ。(勤務時間の少ないパートは除く)通勤手当は残念ですが1万5000円までという上限つきです。通勤に時間がかかるだけ幸福度が失われるため、長距離通勤は非推奨ということで満額は出していません。子供手当ては一人につき、毎月1万円です。子供が2人いれば毎月2万円プラスされます。子供手当ての意図はただの社会貢献というか会社の自社満足です。日本は人口減少していますからね。役職手当は役職自体を廃止しましたのでありませんが、2017年にプロマネ手当が新設。プロマネにジョブチェンジすると月10万円の手当がつきます。

さて、残業手当についてはみなさん気になると思うので詳しく補足します。
残業手当は1日2時間を想定したもので、残業が0でも支払われます。「固定残業代」です。ただしひと月の残業が合計40時間を超えると、この残業手当では足りなくなります。会社としては別途残業代の給料計算も時間の管理も面倒だし無駄な残業は控えてほしいので、ひと月40時間以上の残業は禁止しています。
残業代は基本給に応じて決定されます。

賞与についても補足しておきます。7月と1月(決算期)に賞与があったりなかったりします。実績としては年1回の決算賞与は毎年出ています。評価調整を行っているので段階評価レベルがそのまま反映されるわけではありません。金額はピンきりで0円~65万円、大手企業のような金額は期待してはいけません。調整内容は非公開ですが、大きな要因の一つに、年齢別平均年収を超えるようにするという思想があります。

選考方法

記載どおりそのままなのですが、採用か不採用か迷いに迷った末、もう少し様子を見たいという人には、「3次審査:体験入社&試用期間」を提案しています。1次審査は作品選考で、選考する人は社長とスタッフ全員です。例えば東京勤務に応募があれば東京スタッフ全員に情報を公開し東京スタッフ全員で検討を行います。大阪オフィスの場合は大阪スタッフに情報を公開します。2次審査は社長と一対一の面接です。

応募方法

応募受付はオンラインエントリーフォームからのみです。郵送は受け付けていません。

結果

1日でも速く結果をお知らせします。実質は4営業日です。土日祝日を挟むと遅くなります。インスピレーションでの評価であれば一瞬で済むのですが、その後考える時間が必要になるときは、日を改めて検討をしています。またスタッフ全員からの意見をもらうにも時間がかかります。そういった点から4営業日はお待ちください。採用不採用かかわらず必ず返信します。必ずです。もし届いていない場合は迷惑フィルターにひっかかっているのがほとんどです。当社のメールサーバーはGmailの迷惑メールフィルターで弾かれることが多いのでお気をつけください。またメールアドレスや電話番号の両方が間違っている場合は完全に連絡が取れなくなります。

作品

すでに採用情報のページに詳しく記載していますのでそちらをお読みください。

大阪スタジオについて

大阪スタジオは独自採算性をとっています。給料の仕組みや、金額、就業規則は本社をベースとしていますが、いずれは独自の仕組みを作って貰う予定です。
東京とは差別化したいという思いがあり、あまり大きくする予定はありません。10名前後の少数精鋭を目指しています。現在4名のスタッフが在籍。大阪のリーダーはPS1の頃からゲームや、大手の3DCG映画でアニメーションに携わってきた方です。選考は大阪スタッフにお任せしています。

会社説明会および会社見学について

2017年2月より月1で開催しております。クリ博ナビ2018経由の求人からご応募ください。募集開始は2週間~4週間前からです。

求める人材像

求める人材像を一方的に書くと、排他的で何様な印象になるのであまり書いてこなかったのですが、お互いのミスマッチを避けるためにも、参考までに記述しておきます。

「夢中な人」「成長して成果をあげられる人」の両方を兼ね備えた人を欲しています。アニメーションは「好きこそものの上手なれ」って言葉がすごく合っている仕事だと思います。なので、第一に、アニメーション作りに夢中になれる人です。「努力しています!」アピールはひとまずどこかに置いておいて、「楽しい!ハァハァ、楽しいいい!もっとうまくなりたい!もっとアニメーションが作りたい!」みたいな人がいてくれるといいなと思います。そのほうが僕や周りの人も楽しい気分になれますから。そういう人は自然とうまくなっていくことが多いです。

でも、それだけじゃダメで、仕事として成果をあげられるというのも重要です。「成長して成果をあげられる人」のことです。殆どの人が成長し成果をあげています。
でも、どんなに頑張っても成長できない人。まったく成果を上げられない人。というのは少ないですが、確かにいます。・・これが才能やセンスと言われるものです。
「アニメーションに才能はいらない」という意見もありますが、僕は逆の意見なので。ただし、才能がないように見えても「未完の大器」かもしれませんし、才能の開花のタイミングはいつになるか分からないので、正確には「夢中になることで、短期間で才能を開花させられる人」ということになります。判断が難しいですね。必要な人材を間違って不採用にしてしまうこともあると思います。

何はともあれ、弊社に興味を持ってくれる事自体がありがたく嬉しいことなので、求める人材象に当てはまっているかどうかは自分で判断せず、まずはあなたの存在をお知らせしていただけばと思っています。

以上、新たな補足、追記があれば、こちらのページに記載させて頂きます。
よろしくお願い致します。

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